report活動報告

3.サンショウウオと外来種

生息地の減少や乱獲がサンショウウオの減少に影響を及ぼしていることは間違いないのですが、外来種による捕食も個体数を減少させる要因となっています。 影響の大きい外来種としては特定外来生物としても指定されているアライグマです。彼らは手先が器用であることが知られており、人と同じような動きのできる前足を持っており、食べ物を洗って食べる習性があります。洗うという行為ができるため、彼らは水場で足が濡れることを嫌うことなく、水の中でもエサがないか探っています。 指の跡がしっかりと残ったアライグマの足跡です。 この手先が器用なこと、水場に出入りしていることなどの理由で繁殖期のサンショウウオを見つけ出し、捕食していることが報告されています。 もともとは人の活動によってもたらされた動物が意図せぬところで在来の生物に多大な影響を与えていることは非常に複雑な感情を抱きます。アライグマのような動物たちはただ生きるための生活をしているだけでも在来の生き物を残していくには何らかの対応が必要となります。 残念ながら亀岡のサンショウウオの生息地にもアライグマの生息が確認されています。 現在、当NPOではサンショウウオの隠れ家の創出やアライグマがアクセスできないような仕掛けを作り、影響を低減される措置を行っています。 またアメリカザリガニの存在もサンショウウオの幼生に影響を与えていると思われ、今後の対策を講じていかねばと方法を模索しているところです。 このような問題を根本から解決する策はいまだに存在しないのですが、発端が人の活動である以上、長い目で粛々と向き合っていきたい問題です。

サンショウウオについて1234

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