report活動報告

2.サンショウウオ生息地発見!

亀岡には小型のサンショウウオは生息していないのではないか…かつて大学生だった頃にそんな話を聞いたことがあります。 休耕田や湿地、山と隣接した用水路などを利用し、産卵を行う止水性のサンショウウオにとって亀岡には産卵に適していそうな場所は山ほどあります。しかしながらNPOとして持っている情報は地元住民が見つけたという単発の発見にとどまっていました。 こんなに条件が整っている場所が多いのであればいつかは生息地、繁殖地にたどり着くだろうと漫然と亀岡市内を歩き回っていました。 いろいろと生き物を見て回るうちに亀岡には多くのため池があり、その周辺では様々な生き物と出会えるため、その日も亀岡のため池を求めて林道を歩いていました。 目的地とした池へはまだ途中の林道で、かすかに生き物の鳴き声が聞こえてきました。鳥でもない、哺乳類の鳴き声でもない、甲高いような可愛らしい声に誰の声だろうとたどっていくと…そこには程よく水のたまったとても「いい雰囲気」の湿地があったのです。そこにはイグサ類やヒルムシロなどの植物が生えており、さらにはアカガエルの卵塊がありました。 声の正体はカエルたちだったのです。正体がカエルであることが分かったもののカエルたちは近づくとすぐに隠れてしまい、その時はしっかりと確認できませんでした。後日、卵塊の様子や鳴き声を調べるとヤマアカガエルであることが分かりました。 カエルたちにも好条件な湿地であればサンショウウオも来ているのではないか。そう思い周辺を探索してみると…ついに探し求めていたものが出てきてくれました。 ヤマトサンショウウオです(発見当時はカスミサンショウウオ)。 周辺の山から側溝の枡にいるのを発見しました。まだ知られていない場所で目的の生き物を見つけられたときの感動と達成感はひとしおです。 我々はカスミサンショウウオの保全団体として登録を受けていましたが、どこを中心に保全を行っていくか話し合ったときに今後はこの生息地を中心に保全を行っていこうという話になりました。あきらめず、楽しみつつ、探した日々がサンショウウオと共存する一つのスタートに繋がりました。 今後も亀岡に生きる素晴らしい生き物として残り続けてほしいものです。

サンショウウオについて1234

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