ヤマトサンショウウオ

分布

近畿東部から中部南部地域の丘陵地に生息しています。亀岡市内では2カ所の繁殖地が確認されています。

説明

もともとはカスミサンショウウオとされていましたが、近年の研究により2019年にヤマトサンショウウオとされました。和名の由来は基準産地である大和地方にちなみます。丘陵地の水田、放棄水田や水路、池の周辺などで見つかることが多いです。亀岡では池の周辺の湿地帯、耕作放棄水田で生息、産卵が確認されています。
・京都府レッドデータブック:絶滅寸前種(カスミサンショウウオの名称で)
・京都府の希少野生動植物種
・環境省:特定第二種希少野生動植物種

保全活動

私たちは、2020年よりヤマトサンショウウオの生息地の保全活動を開始しました。亀岡市内での生息地の一つでは特定外来生物であるアライグマの生息が確認されています。アライグマは小型のサンショウウオを食べることが知られています。そこでアライグマによる捕食の低減を目的に成体の隠れ家の創出、アライグマが触れられないような柵の設置を行っています。ほかにも生息地周辺の側溝で脱出できないサンショウウオの救出活動を行っています。また、生き物観察会では子供たちに、ヤマトサンショウウオの紹介や減ってきている現状、守るためにはどうすれば良いかなどを伝えています。この活動は平和堂財団の「夏原グラント」より助成を受けて活動しています。

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