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1.サンショウウオってどんな生き物?

サンショウウオは水中と陸上の両方の生息地を必要とする両生類という仲間の生き物です。この両生類はトカゲやカメと違いウロコや甲羅を持っていません。さらに日本では尻尾のない無尾目(カエル)としっぽのある有尾目(イモリやサンショウウオ)に分けられます。とても簡潔にまとめるとウロコや甲羅がなくてトカゲに似た形のしっぽのある生き物がサンショウウオということになります。

ウロコのあるトカゲ(ニホントカゲ) 尻尾がないカエル(ナゴヤダルマガエル) ウロコがなく、しっぽのあるサンショウウオ(ヤマトサンショウウオ)

このサンショウウオの中でも最も有名なのがオオサンショウウオだと思います。彼らは成長すると100cmを越すとても大きな生き物ですが、それ以外のサンショウウオたちは20cmにも満たない小型のものばかりです。日本には現在50種類を超えるサンショウウオが生息していて、近年でも目覚ましく研究が進んでいて、次々に新しい種が記載されています。 またサンショウウオたちの住んでいる場所は川の中や昔ながらの田んぼの水路であったり、山の中の渓流、源流などで様々な場所で生活しています。そこで目の前を動く昆虫やミミズなどを食べて生活しています。彼らは繁殖の時期になるとそれぞれの産卵場所に集まってきますが、時期が過ぎると消えてしまったかのように見つからなくなります。さらに基本的に夜行性であるため、私たちがサンショウウオに出会うことはなかなか難しいかもしれません。 それでも多様な生態系を支える大事な生き物であることには違いありませんので、サンショウウオたちが人知れずいなくなってしまわない様に地域の方々と協力しながら見守っていきたいと思います。

サンショウウオについて1234

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