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3.アユモドキの稚魚 成長の様子

6月初旬に曽我谷川の農業ダムが立ち上がると、上流に一時的水域ができてアユモドキがそこで産卵します。生まれたアユモドキは、プランクトンや水生昆虫を餌にして成長し、7月になると泳ぐ力が強まり、水路や河川の上流に生息場所を広げていきます。10月下旬になると、湧水や伏流水で温かくなっている場所を求めて桂川の本流へ下り、曽我谷川ではほとんど見られなくなります。成長の様子や稚魚のフンから見つかったエサなどについて、亀岡市作成の報告書から紹介します。

6月上旬~中旬:卵~前期仔魚期

アユモドキは、6月初旬頃、農業ダムが立ち上がり一時的水域ができた上流に産卵します。卵のサイズは約1~1.5mm、前期仔魚期になると約3.5~5mmのサイズまで成長し水没した植物にぶら下がって過ごします。

アユモドキは、6月初旬頃、農業ダムが立ち上がり一時的水域ができた上流に産卵します。卵のサイズは約1~1.5mm、前期仔魚期になると約3.5~5mmのサイズまで成長し水没した植物にぶら下がって過ごします。

6月中期~7月初旬:後期仔魚期

アユモドキは、この頃約5~20mmまで成長しますが、まだ泳ぐ力は弱く、プランクトンや水生昆虫を餌にしています。

アユモドキは、この頃約5~20mmまで成長しますが、まだ泳ぐ力は弱く、プランクトンや水生昆虫を餌にしています。

7月初旬~中旬:稚魚期前期

稚魚期前記になると体長約20~23mmまでになり、ひげが見え、泳ぐ力がついてきます。この頃はカイミジンコ類、ツボカムリ類などを食べて過ごします。

稚魚期前記になると体長約20~23mmまでになり、ひげが見え、泳ぐ力がついてきます。この頃はカイミジンコ類、ツボカムリ類などを食べて過ごします。

7月中旬~8月初旬:稚魚期中期

稚魚期中期、体調約23~40mmまで成長すると泳ぐ力が強まり、一時的水域から田んぼの水路、曽我谷川などの流れの弱い場所に移動出来るようになります。

稚魚期中期、体調約23~40mmまで成長すると泳ぐ力が強まり、一時的水域から田んぼの水路、曽我谷川などの流れの弱い場所に移動出来るようになります。

月上旬~10月:稚魚期後期

この頃のアユモドキは約40~50mmに成長しています。湧水や伏流水で温かくなっている場所を求め桂川の本流へ下り、曽我谷川ではほとんど見られなくなります。

(注)「亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮すべき基本方針(Ver3.2)」の「平成27年度調査結果に基づくアユモドキ仔稚魚の成育状況と発育段階」から作成。写真撮影:©Abe and Sakamoto(2011) ©岩田明久委員 ©竹門康弘委員。

アユモドキについて1234

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