アユモドキ

分布

かつてアユモドキは、岡山県、広島県それに琵琶湖や淀川流域で見られましたが、今では岡山県とここ亀岡市にだけ生息しています。

説明

江戸時代に貝原益軒が書いた『大和本草』には「山城の国桂川の名物なり」と記録があります。かつて生息していた地域によって呼び名はそれぞれで、アユノオバサン(木津川)、アイモドキ(宇治川)、ウミドジョウ(琵琶湖)、アモズ(岡山)などの呼び名があります。

アユモドキは文化財保護法や種の保存法などで特別に保護され、亀岡市は「市の魚」に指定しています。許可なく捕獲したり生息環境に影響を及ぼすことは禁止されています。

 

保全活動

私たちは、平成15年にアユモドキの保全活動を開始、平成16年にアユモドキが種の保存法の国内希少野生動植物に指定されたのを機に、平成17年に特定非営利活動法人格を取得し、保全活動を本格的に開始しました。
地元住民とともに渇水時の救出活動、密漁の防止パトロール、魚道設置や外来魚駆除などを実施しています。また、アユモドキの産卵場所の特定や生息環境・生態的特性を把握するための調査を、京都大学大学院の岩田名誉教授とともに継続的に行っています。観察会などを通じて希少種の保全意識の向上を図る啓発活動も行っています。

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