report活動報告

2024 農業堰の起ち上げに伴う救出活動を実施

6月2日、田植えに合わせて水田に水を引くため曽我谷川の農業堰の起ち上げが行われました。農業堰が起ち上がると川の水が堰き止められて、上流は増水して川岸が水没して「氾濫原環境」が出現します。アユモドキは、こうした環境で産卵します。一方で、農業堰の下流部は一時的に川の水が涸れて川底が露出します。放っておくと下流のアユモドキなどの魚は死んでしまいます。また、農業堰に阻まれて産卵に適した「氾濫原環境」に遡上することができません。そこで、下流に取り残されたアユモドキを救出して上流に放流する保護活動を行いました。
亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会に参加する地元農業関係者、自治会のみなさん、環境省、京都府や亀岡市に関係行政のみなさん、京都大学、京都先端科学大学、亀岡高校の学生のみなさん、さらに私たちNPOや周辺企業のみなさんなど約80名のみなさんに集まっていただき、36尾のアユモドキを救出して上流に放流しました。
今年も順調に繁殖がすすんで、新しいアユモドキの命が育つことを願います。

起ち上がりつつある農業堰

農業堰起ち上げ前の上流の様子

農業堰起ち上げ後の上流の様子

救出活動の様子

救出されたアユモドキ

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