report活動報告

2023年アユモドキの子どもの数が心配!

アユモドキの産卵後に渇水した場所に放水して卵を守る活動   アユモドキが産卵できる一時的水域を造ってくれるゴム製ダムが、今年も6月2日に立ち上げられました。しかし、台風の影響を受けた梅雨前線による大雨が前日から降り続いていたため、ダムの高さは例年の半分ほどで止められ、翌日に立ち上げを続けることになりました。
ところが、当日の大雨がさらに続き川の水嵩が増して、アユモドキが産卵できる水域が数時間の間だけ造られました。
6月3日早朝には既に川の水位は元の高さに下がり、アユモドキが産卵できる一時的水域はほぼ消滅していました。付近を調べてみると、アユモドキの卵と思われる魚の卵がナマズの卵とともに乾き始めた地表で見つかりました。
このため、アユモドキが産卵した可能性が高い場所に水を撒いて付近を湿らせるとともに、土地改良区さんにダム水位の上昇をお願いしました。
可能な応急対応は行ったのですが、アユモドキの繁殖に及ぼす負の影響が心配されます。
また、亀岡市が都市計画公園内に造成されたアユモドキ繁殖施設に流入する用水路では、今年生まれのオオクチバス約50尾が確認されました。これらのオオクチバスは、繁殖施設へ侵入する直前で捕獲されましたが、こちらも今後の影響が心配されます。
子どもが1匹でも多く生き残ることを祈るばかりです。
アユモドキと思われる魚の卵


用水路で捕獲された今年生まれのオオクチバス

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