report活動報告

2023アユモドキ個体数調査(1回目)

毎年のラバーダム落水後に、生息しているアユモドキの個体数を調査しています。主な生息場所で捕獲調査を2回行って、生息個体数を推定します。個体数の推定は、今年生まれた「当歳魚」とそれ以外の「1歳以上魚」に区分して行います。これまでの知見から体長80mm未満を「当歳魚」、体長80mm以上を「1歳以上魚」と区分しています。
今年も、ダム落水の翌日の9月18日に1回目の調査を行いました。その結果、当歳魚(80mm未満)が189尾、1歳以上魚(80mm以上)が215尾、合計405尾(未測定1尾を含む)のアユモドキが一時捕獲されて、体長等を測定した後に生息場所に戻されました。
捕獲数は、この20年で最多の結果でしたが、①大雨で曽我谷川流域の河川環境が変わり、より広い範囲から調査区域にアユモドキが集中した可能性がある、②近年は、成育が遅い個体が少なくないため、80mm未満が全て今年生まれとは断定できない、という事情があり、当歳魚の真の個体数推定にはさらなる検討が必要です。



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