2022年アユモドキの個体数推定調査を行いました
9月17日、23日の2回にわたり、曽我谷川下流に生息するアユモドキの個体数推定調査を行いました。2004年から続けている大事な調査で、関係する皆さんの応援もいただき延べ40名ほどで行いました。その結果(速報)の概要を報告します。<調査方法>
9月17日に1回目に捕獲したアユモドキに軽微なマークを付けて放流しました。前日の落水救出個体と合わせてその総数は、342尾でした。
9月23日に2回目の捕獲調査を行いました。捕獲個体数の総数は、291尾で、その内1回目のマーク個体は、63尾でした。
<推定個体数>
過去の調査データから体長80mmを基準に、その年生まれの当歳魚と昨年以前に生まれた一才以上に分け、ピーターセン法(チャプマンの修正式)で個体数を推定した概算の値は次のとおりです。
当歳魚;896尾(2021年; 1593尾)
一才以上;663尾(2021年; 166尾)
※ 当歳魚は体長約70mmを境に2つのグループがみられ,70mmを超えるグループは昨年産まれで成長の遅い個体と思われます。よって、80mmで当歳魚かどうかを区別しているため,2022年の当歳魚の推定個体数は過大に推定されていると思われます。
※ また、昨年に比べて一才以上(80mm以上)の推定個体数が急増したのは,昨年産まれの多くの個体が80mm以上に成長し一才以上のグループに加入したことが理由として考えられます。