report活動報告

2025ダム起立に伴うアユモドキ救出活動を実施


6月2日、アユモドキが棲む保津川支流で天然記念物アユモドキを救出して産卵場所へ放流する活動が実施されました。毎年この田植えの時期には、川の水を堰止めして下流の水田に取水するため、支流に設置されたラバーダムが起ち上げられます。ダムの上流は増水して一時的水域(氾濫原)が生まれます。このような一時的水域で産卵します。
ところが、ダムの下流にはこの一時的水域に遡上できないアユモドキが取り残され、川の流れがダムに上を越えて流れるようになるまでの間、場合によっては渇水死してしまうこともあります。
そのため、水位が下がったダムの下流でアユモドキを見つけて救出して、ダム上流の一時的水域に放流する保護活動を20年ほど前から続けています。
この日は、亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会のメンバーである環境省近畿環境事務所、京都府、亀岡市など行政関係者、地元の自治会・農業団体の皆様、アユモドキ保全活動に協力いただいている大学、研究機関のみな様に集まっていただきました。
午前8時頃から救出活動を行った結果、73尾のアユモドキを捕獲して上流に放流することができました。昨年産まれの個体は少なく親魚が多く、体長10cmを超える大型魚もみられました。親魚は雄雌ともに良く成熟していて金色の婚姻色の出た個体が多くいました。多くの親魚が産卵して、たくさんの稚魚が元気に育つことを願います。
アユモドキの繁殖については、こちらのYouTube:NPO作成動画をご覧ください。


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